春は旬の食材が豊富です。
野菜はもちろんのこと魚介類も春が旬の物がたくさんあります。
旬の食材は美味しさも栄養も格別ですし、
旬の食材を取り入れて季節を感じることは食育にもなりますね。
料理の中には、調理器具さえ持参すれば屋外で出来る物もあるので、バーベキューやキャンプ、お花見等に行った際に挑戦してみるのも良いでしょう。
春が旬、春キャベツ
キャベツには春や夏や冬と、季節によって同じキャベツでも少しだけ特徴が異なります。
簡単に説明すると、
春キャベツは葉が柔らかくて水々しいのでサラダ向き、
夏キャベツは甘みが強いのでオールマイティ、
冬キャベツは肉厚で葉がみっちり詰まっているので煮込み向きという特徴があります。
春キャベツを使用するとなると、上記の特徴から一見サラダかと思いがちですがそうではありません。
春キャベツだからこそ子供と一緒に出来る料理があるのです。
春キャベツを使ってロールキャベツ
今回は、春が旬の春キャベツを使ったロールキャベツの作り方をご紹介します。
ロールキャベツは、葉を茹でて具を事前に作ってしまえば後は子供でも作ることができます。
そして春キャベツの特徴なのがその柔らかさ。
ロールキャベツと聞くと冬キャベツ料理に聞こえてしまいますが、作る工程で使いやすいのは断然春キャベツの方です。
それでは必要になる食材や調味料を紹介していきます。
- 【材料】
- 春キャベツ1玉
- 挽き肉(合挽きか豚挽き)1パック(300g前後)
- 卵1個
- 玉ねぎ1玉
- トマト1個
- コンソメの素 大匙2
- 塩コショウ少々
- その他お好みの具
- 【作り方】
- 1. みじん切りにした玉ねぎと挽き肉・卵を練り合わせて塩コショウを加えて具を作ります。
- 2. キャベツは外側の葉を上手くめくり、人数×2枚くらい取ったら下茹でして真の部分を軽くそぎ落とします。
- 3. キャベツの粗熱が取れたら具を巻いていきます。
- 4. スープの準備ですが、トマトの薄皮を剥いて粗みじん切りにします。(トマト缶を使った方が高価ですが早いです)
- 5. 残った春キャベツはざく切りにして、鍋に敷き詰めておきます。
- 6. 巻いたキャベツとお好みの具とコンソメを入れて蓋をして煮込む。
水を入れなくても敷き詰めたキャベツから出る水分で煮込むことができます。
こういうところでも水分の多い春キャベツがロールキャベツに適しているとわかります。
食材の水分を出して煮込む場合、鍋は蓋がぴったり閉まる物を使ってください。
様子を見て、水分が足りなければ少しずつ足してみてください。
最後に塩コショウで味を調えれば完成です。
包丁を使わない工程の多くを子供にやらせてあげると良いでしょう。
スープの味に使用したトマトは缶詰でも大丈夫と言いましたが、夏野菜のイメージが強いトマトは高温多湿に弱く、湿気の多い日本で採れる国産のトマトが一番美味しく頂ける季節は春なので、せっかくなら缶詰ではなく新鮮なトマトを使うと春らしさがアップします。
また、葉が柔らかい春キャベツならザルに入れて熱湯を回しかけたり、レンジで短時間加熱するだけでも柔らかくなります。
バリエーションも色々
今回はトマトを使用しましたが、トマト無しのコンソメ味、
カレーパウダーを振り入れてカレーコンソメ味、
肌寒い季節なら、市販のホワイトソースを入れてクリーム煮にしても美味しいです。
一緒に煮込む具も、ゴロっと切ったジャガイモを入れるとボリュームが出ますし、ベーコンやソーセージを入れても良いですね。
春なら、同じ旬の食材の新玉ねぎやさやえんどうもおすすめです。
煮込めばとろっと甘く柔らかくなる新玉ねぎはもちろん、
冷凍のグリーンピースは苦手でも、フレッシュのえんどう豆はほくっとしていて美味しいです!
アウトドアでも作れる!
ちなみにこの料理、食材と鍋を持っていけばキャンプで作ることも出来ます。
その際は根野菜(人参や芋等)を多く持って行くとポトフのようにもなるので、まだ少し寒さが残る春のキャンプには最適の料理になります。
キャンプで作る場合は、切っておける食材はあらかじめ切って持って行くと、現地での手間もゴミも減らせます。
ロールキャベツのタネも、前日に作ってひとつずつラップにくるんで冷凍して持って行くと良いですね。
現地について、ラップがはがれる程度になっていれば、凍っていてもそのままキャベツで包んで煮込めば楽ちんですよ。
残ったキャベツは
ロールキャベツに使わずに残ったキャベツは今回その水分を利用してスープの具にしましたが、そうではなく水を使って煮込むとキャベツがたくさん残ります。
その場合は春キャベツを美味しく頂けるサラダにしてしまいましょう。
この時、子供と一緒にドレッシングを作ると、ドレッシングは買わなきゃいけないという子供の固定概念が崩れて新鮮な体験になると思います。
また、旬真っ盛りの新鮮な春キャベツなら、塩とレモンをかけるだけでもとても美味しいサラダになります。
子供が使う包丁について
食材を切る段階も子供に手伝ってもらうと、子供はとても喜びます。
切る時は子供は包丁の刃を押し付けて切ろうとするので、余計に切れにくくて力が入ってしまいます。
包丁を前後に動かして切ることを教えてあげてください。
また、小さくて丁度いいからと100均に売っている果物用ナイフを使わせるのはあまりおすすめしません。
切れ味が悪いと、余計に力が入ってしまい刃が勢いよく滑って深く切ってしまったりします。
切れ味が良すぎるのも怖いですが、あまり切れないのも却って危険です。
出来れば、子供の手にあった子供用の包丁を用意してあげてください。
【名入れ代込】ケース付き こども用包丁 グーテ 富士カトラリー
とにかく可愛い!
そして、刃先もあご部分も丸く処理してあるので安全です。
右利き、左利き、どちらでも使えます!
最後に
旬の食材を探しに子供と一緒に買い物に行くところからスタートしてもいいですね。
そして、一番大切なのは「楽しんで作る」ことです。
子供のペースによっては、巻いていると時間が掛かってしまう時もあります、
そんな時は、巻かずにキャベツとひき肉を重ねていくだけでもOKです!
休日にでも、子供と一緒に試してみてください。